2茅野家
テニスとは関係ないのですが、感じ入ることがあったので・・・。


長野に移住を決めてからスタートした家探し!!
距離があるから簡単に 「ちょっと気になる物件があるから見に行くか」 とはいかない。
時間もお金も結構かかる。

春になってからにしようかとも思っていたが、なんとなく行く気になってしまい二か所見ることることにした。

最初の家は再生古民家。築100年超えの家を再生して新築かと思うほどきれいになっている。
太い黒光りする梁や柱、漆喰の壁、なんとも言えない迫力と歴史の重みというか落ち着きを感じる。

二軒目は鉄筋の家。土地も広いし家も十分な大きさ、庭に菜園もあるし日当たりも最高!!
欠点がない、内装に少しお金をかければ気持ちよく生活できそう。

しかし、なんか惹かれるものがない。何の不満もないのだが強く欲しい、ここに住みたいとは思えない。

結果は最初に見た古民家が気に入り、購入することにしました。
古民家に住めるとは思っていなかったので、嬉しい限り

今まで気づかなかったことですが、100年以上も人が住んできた歴史があるからか、建物に入ると、何か落ち着き、リラックスできる、今まで気が付かなかった。

この家を再生していただいた会社の社長曰く 『これからまだ200年でも住めますよ』 だって!!

十分の一も生きれない

オーストラリア人の友人が以前、私が新しい庭が芝生の白い家を見て、「こんな家が欲しいな」と云ったところ
『こんな家は、たいしたことがなく自分の家の方が断然良い』言っていた。

その家も100年以上経つ石造りの家で裏庭は芝生ではなく太い大きな木が何本も立っている。
少し鬱蒼としている感じで・・・、その時は白い家の方が良いと思った。

今考えるとコンクリートではなく石造りの古い歴史のある家の方が価値が高いのもうなづける。

今まであまり気にしなかったけれど、日本人は古いものを大事に長く使っていくという文化にかける。

ヨーロッパの高級ホテルの中にも石造りの古い歴史のあるものが結構あるが、日本人の好みには合わないのかもしれないなあ。
イギリスでもツイードのジャケットなどは子から孫へと何代も着継がれる。
確かに重くて強そう!!!

20年から30年で建て替えてしまう日本の木造の家はもったいない。
業者は儲かってよいのだろうが・・・。

日本にももっと歴史を感じて長く住み継いでいく感覚が目覚めてほしいものである。


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